第7章 おしゃれ着の種類

705.米沢紬・牛首紬・上代紬

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米沢紬

米沢藩主上杉鷹山(うえすぎようざん)によって商品化されたと言われている米沢紬は、その種類も技法も多岐にわたります。米沢紬の代表格の紅花紬、琉球織物の技法を取り入れた米琉紬、長井紬、白鷹紬(しらたかつむぎ)、また、米沢の置賜地方で織られる紬を置賜紬(おいたまつむぎ)と言うこともあります。ここでは、それらを総称して米沢紬として紹介しています。

米沢紬

紬のなかでも、最も実用的で
耐久性のある着物として着られている。

米琉紬

沖縄の伝統的な花織(はなおり)
で織られている。

牛首紬

牛首紬は石川県白峰村(旧牛首村)で産出する紬です。紬でありながら緞子(どんす)の柔らかさ、紬でありながら礼装の気品。牛首紬の特徴は丈夫で軽い着心地にあり、その秘密は糸に隠されています。

中繭(普通の繭)からたて糸を、玉繭(二匹の蚕がからみ合って繭をつくったもの)からよこ糸を直接てで引き、紬の中で牛首紬だけが、たてよこ共に手引き糸で織っているのです。非常に丈夫で生地が釘に引っかかっても破れないばかりか、むしろ釘を引き抜くほど強いというので「釘抜き紬」とも呼ばれていました。 今では、大島・結城をしのぐ最高級品の紬として愛用されています。

上代紬

上代紬は、京都市西陣で生産される着尺地。西陣織のひとつ。

上代紬

先染織物

上代紬

小紋柄を友禅染した後染の生地。

「知らないと後悔する着付け教室の話」が集英社に取材されました

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