体型補正の目的
洋服が女性のもつ曲線的なボディラインの美しさを強調しているのに対し、和服の美しさは体型を直線的(寸胴に)することで、精神的な表情を多種多様に表現する「創造美」に主眼が置かれています。
つまり、外観の美しさを表現するためには内面的なメンタリティー(精神面)が重要なのですが、あわせて補正された均一的な体型が有効なのです。
日本女性の美しさを限りなく探求してくれるきものこそ、年齢を超え、その折々の心の美を奥ゆかしく表現してくれます。
ウエストの補正
出来上がりの見本
タオルをガーゼで巻いて作ります。
中央の拡大図
スピーディな着付と着崩れ防止には、補整タオルと サッシュ(クリップ付き伊達締め)の役目をするきものファンデーションをご利用ください。
ウエスト補正の作り方
白いガーゼがよくわかるように、赤い布の上で撮影しました。
(1)ガーゼ(長さ:180cm 幅:35cm)を準備します。
(2)タオルを2枚、中央に重ねて置きます。上のタオルは淡いブルーグレー、下のタオルは紺系のストライプ。
(3)上に重ねたタオルの両端を内側へ折ります。折り重なった部分が胴体の両脇(くびれた部分)に当たるように調節します。
(4)タオルを下から折り上げます。大きさは、胴体の前面のへこんだ部分の幅に合わせます。
(5)中心に置きます。
(6)ガーゼで包みます。タオルがズレないように大きな目で縫います。
(7)洗ってもほつれないようにガーゼの両端を始末します。
体型による補正
補正は最小限にして、出来る限り自然な着付を心がけましょう。